まさに過渡期なので入れ替わり立ち替わりに新しい情報が飛び込んできている真っ最中なのが、インターネット広告と関連性が非常に高い脱Cookie問題
Googleは、サードパーティーCookieではなくブラウザに搭載するAIからターゲティングのための属性集団を生成していくFLoCをテスト導入していく発表をしているが、これに電子フロンティア財団(EFF:アメリカのデジタル社会下における自由な権利とその保護に関する主張をおこなう非営利組織)が反対表明を出した、「最悪のアイディア」との言葉を添えて
議論の詳細は技術的にも複雑な部分を抱えているが、議論の主題としては、ターゲティングの材料集めの舞台をブラウザに移すと、今後はフィンガープリントの作成が容易になるという指摘だ
フィンガープリントとは、デジタルデータが改竄されてないことを証明するデータのことで、今回の文脈では『ブラウザフィンガープリント』を指している
ブラウザフィンガープリントとは簡単に言ってしまえば、同じブラウザを使っているユーザ同士でも使っているPCのスペックやブラウザの拡張機能の違いによって各ブラウザ固有の値が特定できるというもの
EFFはFLoCのコホート割当アルゴリズムを解明すれば、逆流するようにコホートから固有のブラウザを特定できてしまうのではないか、としている
まだまだ過渡期だなと感じさせるが、EFFは今回の表明を下記の言葉で締めくくっているとのこと
Googleはサードパーティーによる追跡の時代から教訓を学び、広告主ではなくユーザーのために機能するようなブラウザを設計する必要があります
▼参考記事
https://gigazine.net/news/20210305-googles-floc-terrible-idea/
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