Googleトレンドのグラフから検索キーワードを考えてみる

Photo from: https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

ウェブ解析士マスターの窪田望さんがTwitterに『#謎のグラフ』というハッシュタグとともにGoogleトレンドのグラフを貼り付けて投稿した。

Googleトレンドとは

そもそもGoogleトレンドとは、Googleのウェブ上のサービスのひとつで、ある単語がGoogleでどれだけ検索されているかというトレンドをグラフで見ることができるツール。2006年に公開されており、絶対値の検索数を調べるツールではなく『指定期間のうち最も検索された時期を100とした』時の相対値の検索ボリュームを調べるツールである。ウェブマーケターの人はウェブ制作やウェブ分析の過程で必ずお世話になるツールである。

グラフからキーワードを探ることがクイズに

窪田さんは、そのグラフをキャプチャして「これは何の検索キーワードの時のグラフでしょう?」というクイズを出した。ここが最も面白いところなのである。普段、僕たちは調べたい検索キーワードがどんな波形を描くかを知りたくてGoogleトレンドを見るのだが、波形から検索キーワードを推察するという逆転の発想なのだ。これは流行り出したらテレビ番組でも使われてしまうのではないだろうか?

実際、この投稿を見たウェブマーケター周辺の人たちが我こそはと集まりだし、ああでもないこうでもないと推論をし始めた。その様子はTogetterにもまとめられている。

 #謎のグラフ を作ってTwitterで遊んでみたら、2万人が参加する正解率0.09%の大クイズ大会になった件について

なぜこのGoogleトレンドクイズが盛り上がったかというと、マーケティング能力や記憶力が問われるクイズだからである。検索ボリュームが増えた時期というのは何らかの需要やトピックがあったからで、時期と照らし合わせながら考えるとうっすらと「もしかしてあのことなんじゃないだろうか…?」と予想が出てくる。

個人的に面白いのはここからで、その予想したキーワードを実際にGoogleトレンドで入力してみてグラフを出力したときに、どれだけズレているかを確かめるのがとっても面白いのだ。しかも予想通り正解したときには、出題されたグラフとほぼ同じグラフが出力されるので、ものすごく気持ちいい。

ちなみに窪田さんはこのとき、時間の経過とともにヒントをいくつか出してくれており、それもまた当てたいという欲求に火をつけた。ちなみにこのとき窪田さんが出してくれたヒントは

  1. コロナの外出禁止で、わざわざしなくても良くなってしまった何か
  2. 困った時にいますぐに何かを元に戻したい時

など。そして波形のはじまり=検索されだした時期が2008年ということを考慮すると……答えは『iPhone画面修理』ということになる。

グラフの波形から時代を読み解く面白さ

そんな盛り上がりのなかで、「同じようにGoogleトレンドのグラフが何のグラフか出題し合ったらきっと面白いぞ」ということになり、早速身内で『Googleトレンドクイズ』を出し合うことに。これがやっぱり大いに盛り上がった。グラフの波形の変化が起こった時節からその頃起きた出来事を探る行為は想像以上に面白い。波形の雰囲気からざっくりとジャンルを絞り込める猛者も現れる。実際に手探りで自分たちで出し合ってみた『謎のグラフ』を並べてみる。

第1問:鹿児島ユナイテッドFC

ポイントは2013年頃から波形が伸び始めていること。これはクラブの発足年である。2018年頃から急激に伸び始めたのはクラブのJ2昇格から2019年のJ3降格までの浮き沈みがそのままグラフに現れている。

第2問:DAPUMP

このグラフにはオチがあって、『DAPUMP』の正式な綴りは『DA PUMP』とスペースが入るのだが、スペースを入れてないで検索したグラフであること。2018年のグラフの伸びは、ご承知の通り、『USA』のヒット。

第3問:鹿児島県知事選挙

Googleトレンドクイズにふさわしいグラフと言える独特な波形。相対値が100である2016年の知事選は反原発を巡り選挙が加熱した。

第4問:星野源

これはかなり意外性のある波形。星野源は比較的最近に検索され出したアーティストであることが分かる。ちなみに相対値100の時期は言わずもがな『逃げ恥』ブームの時。

身内では定期的にGoogleトレンドクイズの出し合いは開催するつもりでいる。マーケティングや時代感覚、そして名前の通りトレンドを鍛えるには素晴らしいコンテンツと言えるのではないだろうか?