AIでブロッコリー畑のドローン写真から収穫時期を診断

農業とテクノロジーの掛け合わせは既に様々な有効事例を生み出しているが、今度はブロッコリーとAI

ドローンによるリモートセンシングサービスを提供しているスカイマティクス社が新たに提供したサービスが、ドローンで撮影したブロッコリー畑の写真をAI解析にかけて、ブロッコリーの収穫時期を診断するというもの

この機能はブロッコリー生産を手がけている大規模農業生産法人から実際に相談を受けて2019年から開発に取り組んで実現したものだそうで、これまでのブロッコリー農家は、農地を歩いて目視で花蕾の生育を確認して収穫時期を判断しており、テクノロジーによってこの負担を解消する取り組み

AIが農業に与えるイノベーションはまだまだこれからたくさん起こってくるだろう

▼参考記事
https://jp.techcrunch.com/2021/05/27/skymatix/

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JASRACの音楽著作権収入、ネット経由が放送より初めて上回る

JASRACの2020年度の音楽著作権収入において、ネット経由全般を指す『インタラクティブ配信』が約322億円になり、前年度比148.2%となり、初めて放送全般を上回った

一方でコンサート等を指す『演奏』は、2020年度は新型コロナウイルス影響による開催中止が響き、大きく減少している

ネット経由の収入が増加しているのは、サブスクリプションサービスがその多くを占めているほか、『演奏』部門が減少した分、リアルのコンサートがオンラインのライブ配信に移行したことによる動画ストリーム部分に上乗せされているなどが要因として考えられる

参照:https://www.jasrac.or.jp/release/pdf/21051901.pdf

2020年度の結果はコロナ禍における特殊な結果とも言えるが、放送とネットの比率が今後どう変わっていくかその推移は気になるところだ

▼参考記事
https://www.jasrac.or.jp/release/21/05_2.html

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日本でライブコマースはそもそも認知もされていない

モバイル端末を中心に消費者動向のマーケティング調査をしているMMD研究所による『ライブコマースに関する利用実態調査』(予備調査:18歳~59歳の男女5000人、本調査:ライブコマース視聴経験者または視聴検討者500人)の結果によれば、18歳~59歳の男女5000人を対象にした予備調査ではライブコマースの認知について、「全く知らない」が56.8%と最も多い結果となった

これら結果を見ると、そもそもライブコマースという概念自体がまだまだ認知されてないことが分かるし、実際のところ国内でライブコマースと言えるサービスが展開されていないので、日本のライブコマースの夜明けはもう少し先というところなのだろう

▼参考記事
https://www.advertimes.com/20210525/article351459/

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Googleが模索するプライバシー保護と広告の効率性の両立

個人情報保護観点からユーザの行動を収集し続けるのは良くないとして脱Cookieの動きが活発化し始めて、その代替策として、これまでもGoogleが提唱している『FLoC』や『TURTLEDOVE』など、サードパーティからファーストパーティへ、もしくは個人のブラウザ単位へ、個人情報参照の範囲が限定されつつある

Googleも、この両天秤の重しのようなプライバシー保護と広告の効率性をどう両立するかに苦心している

プライバシー意識が高まっている背景には、人々のデジタル広告に対する意識の変化が大きく影響しています。企業のデータ活用に不信感を抱くことが増え、企業側もデータ活用がビジネスの成長に大切であると認識しつつも、その「取り扱いで信頼を損ねると、ビジネスにも悪影響がある」ことにも気づいているのです。人々の意識の高まりを受け、Cookie をはじめとする個人識別子の使用の制限や、利用者自身がプライバシーを管理できるような新たな仕組みの導入といった技術面での変化も進んでいます。

https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/future-of-marketing/privacy-and-trust/the-changing-digitalads-ecosystem/

プライバシー保護観点でのCookie代替策として試験運用中の『FLoC』は様々なところから反対表明が相次いでいてまだ二転三転しそうだが、広告の効率性観点でのCookie代替策については『TURTLEDOVE』を実用化した『FLEDGE』という仕組みを発表している

これは現在、アドサーバ上で行われているネット広告オークションを利用ブラウザ単位で実施しようとする仕組みらしい

Googleは国内トップシェアを占める自社製ブラウザChromeに脱Cookie機能を搭載させることで、それこそ競合他社からの軋轢を生んでいるようだが、今後この方向が進むほど、ブラウザは、誰のPCにもインストールされている汎用アプリケーションというよりも、スマホに近い『わたしのブラウザ』というデバイスめいた役割を帯びていくのかもしれない

▼参考記事
https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/future-of-marketing/privacy-and-trust/the-changing-digitalads-ecosystem/

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フランスで流れている東京オリンピックのCMがものすごくカッコイイ

Twitterで話題に、クリエイティブがすごくいい

こういう純和テイストのクリエイティブは海外の方が上手だったりする印象がある

ちなみにこの東京オリンピックCMで表現されている競技は今大会からの新種目で構成されているって点が抜かりない

https://twitter.com/tourismjaponais/status/1395626855860953095?s=20

越境EC対応を簡単に実現する『WorldShopping BIZ』

これはすごいウェブサービス出てきたなという印象

『WorldShopping BIZ』というウェブサービスは、日本国内ECサイトを簡単に海外ユーザ対応にするサービスで、その実装もECサイトのソースにタグを1行設置するだけで完了という簡潔さがとても分かりやすくできている

提供されたタグをECサイト内に設置できていれば、海外ユーザが該当ECサイトに訪問すると、WorldShopping BIZの海外ユーザ向けポップアップメニューと専用カートボタンがサイト内に表示され、決済までできる

ここからが面白いアイディアだと思うのだが、この購入は実際にECサイト側でされている訳ではなく、WorldShopping BIZでのオーダーをWorldShopping BIZスタッフが受け取り、スタッフが代行してECサイトから購入するという仕組みになっている。スタッフが購入した商品はECサイト側からWorldShopping BIZの国内倉庫へ発送されるようになっており、WorldShopping BIZはそこから購入海外ユーザ向けへ海外発送手続きを取るという仕組みだ

WorldShopping BIZを利用した商品購入の様子

国内ECサイト側が海外向けのために独自に対応することなくローコードで海外向け対応できる技術は素晴らしいし、もっと普及していくべきサービスだと思った

ちなみにECサイト側のサービス利用料金は、初期費用¥30,000+月額¥5,000

▼参考記事
https://evanh.jp/n/nf68fe8cc5ca3

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キャラクタービジネスの主戦場はTikTokへ

ゲーム事業などを主に手がけるアカツキ社と小学館集英社プロダクションが共同でTikTok発のキャラクターとして『ほっぺポムリス』をリリースして運営している

TikTokアカウントを運営しながらキャラクターへのエンゲージメントを高めて閲覧ユーザをファン化させ、TikTokアカウントとリンクしているグッズを購入できるECサイトへ誘導している

参照:https://aktsk.jp/press/43514/

『10代を中心に人気を集め、わずか4ヶ月でフォロワー数は18万人を突破、投稿された動画の総再生回数は1000万回超を記録』とのことで、この指示している若年層が実際にどれくらいグッズ購入にまで至っているかは気になる点である

オリジナルキャラクターを開発して人気獲得し、グッズで売り上げを上げるビジネスは昔からの定番コンテンツであるが、そのプラットフォームがTikTokになっているということなのだろうか、今後追随してくるコンテンツが出てくるかどうかも気になるところ

▼参考記事
https://aktsk.jp/press/43514/

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Omiaiの約171万件の会員情報流出から考える、今後のウェブサービス維持に最も重要な個人情報管理強化の必要性

Yahoo!ニューストップにも掲載されたもののあまり話題にのぼらず尾を引いてないニュースが、マッチングアプリ『Omiai』の約171万件の会員情報の一部が外部に流出したという、個人情報流出ではかなり規模の大きい部類に入るインパクトの大きなニュースである

余波が広がらなかったのはおそらく『Omiai』アプリの知名度の低さに起因するだろう、これが国内最大シェアの『タップル』などだったらテレビ番組もこぞって取り上げる事態となったのではないだろうか

今回の事件は、会員情報を管理するサーバに不正アクセスがあり、マッチングアプリサービス利用に必要な年齢確認書類の画像データ(運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカード)がアクセスされているようだ

アプリおよびウェブサービスが日常生活に欠かせないレベルになってくると、そのサービスが遮断された時の影響は大きく、不正アクセスによる管理個人情報への接触は最も避けるべき対策で、今後ウェブサービスを維持するために最もリソースを割くべき部分は、いかに取得・管理している個人情報を堅牢に守れるかどうかにある

▼参考記事
https://japan.cnet.com/article/35171120/

Spotifyがオンラインコンサートサービスspotify.liveをスタート

Spotifyが独自コンテンツとしてオンラインコンサートサービスをスタートし、その名称が『spotify.live』となっている

現時点ではSpotifyアプリからアクセスできるわけではなくブラウザサービスとして提供、将来的には単独のアプリになるのかもしれない

spotify.liveは1ライブ15ドル(日本では日本では1,480円)設定となっており、よくある質問からライブの視聴形態も分かっている

・ライブ時間は45分〜1時間
・Spotify限定コンテンツだがライブ配信ではなく事前収録コンテンツの独占視聴
・ダウンロード不可
・アーカイブ視聴不可
・事前収録映像だけど一時停止や巻き戻しは不可
・視聴はウェブブラウザから

現在は海外アーティスト5組がラインナップされており、おそらく現状まだ日本国内向けにはリリースされていないのだろうが、近いうちに国内アーティスト版が組まれるだろう

Spotify独自ライブ映像という点がストロングポイントになるのだろうが、ライブのオンライン配信はすでに一定の定着もしており、このコンテンツ形態が他のプラットフォームにどう波及していくか気になるところ

▼参考記事
https://www.gizmodo.jp/2021/05/spotify-online-concert-ticket.html

Thumbnail image from: https://www.spotify.live/