ユーザー行動分析からの緩やかな脱Cookie傾向

ネット広告系調査会社による『Cookie等を用いたユーザー行動分析の利用実態調査 2020年版』が発表された

広告宣伝担当者290名に対し、広告の効果測定手法としてCookie等を用いたユーザー行動分析をどの程度利用しているかを調査したもの

その結果、広告の効果測定手法としてCookie等を用いたユーザー行動分析を「常に実施している」「実施することが多い」と回答した方を合わせた、日常的に実施している層の割合が、2020年の調査では2019年と比較して10.5%減少した

年々、ユーザー行動分析におけるCookieは脱傾向にあり、これは2018年に欧州で発行されたデータの保護規制であるGDPRの影響が非常に強い

これを受けてAppleが自社ブラウザSafariに対して発行したデータ保護規制ITPが決定打になったもの

ブラウザシェアトップのChromeもサードパーティCookieの廃止を決めており、代替案として『プライバシーサンドボックス』という仕組みを提唱しているが、まだ仕様については議論中

しかし今後は計測のために用いる用語は『クッキー』ではなく『プライバシーサンドボックス』という言葉を用いるのが常識、という日がくるかもしれない

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