パスワード付きzipファイルを送る行為をPPAPと言うそうです

Adobeが社内ルールや商習慣に関する実態調査の結果を発表したが、その結果よりも当たり前のように名付けられた現象の名称にSNSがざわついた

パスワード付きのzipファイルを送り、その後、パスワードのみを別メールで送ってくる、というケースはおそらく一度は経験があると思うが、これはセキュリティ的にはほとんど意味がないというのは有名な話

これはそもそも「添付ファイルが傍受された時にパスワードをかけておけば内容まで盗まれることはない」という考えからできた習慣だが、「メールが傍受されてるのなら、zipファイル添付メールの後に送るパスワードのメールも傍受されてる」ので無意味であるというもの

Adobeは調査発表の中でこの行為を当たり前のように『PPAP』と名付けていたのである

P:パスワード付きZIP暗号化ファイルを送り
P:パスワードを別途送り
A:暗号化を行っている
P:プロトコル

Thumbnail image from: https://www.adobe.com/jp/news-room/news/202012/20201210_adobe-survey-on-company-rules-and-business-practices.html

GMOペパボのSUZURIの年間流通額が20億円を突破

GMOペパボが運営しているオリジナルグッズ作成サービスSUZURIが2020年の年間流通額20億円を突破、ユーザー数は68万人、登録クリエイター数は38万人に及ぶ

グッズとなるマグカップやTシャツはSUZURI側が用意しており、クリエイターは自分が作成したオリジナルのロゴやグラフィックデータをアップロードするだけであっという間にオリジナルのTシャツやスマホケースを作って販売することができるというもの

実際、購入者の中には自分の欲しいグッズを入手するために自分でアップして自分で買う、ということをしている人も多い

毎年Tシャツ需要期にあたる夏前はTシャツフェアを実施しているが2020年はコロナ禍ということもあり流通額4億円の大爆発を起こした

SUZURIが重宝される理由はシンプルながらも緻密に構築されているシステム部分で、オリジナルのロゴやグラフィックをアップロードすると、Tシャツなど本物に見えるくらいその場でモデルが着用しているイメージ画像が生成される、そしてその画像はSNSでシェアすることができるので、「こんなグッズつくったよ買ってね!」が可能になるのである

これも佐藤社長の発案で始まったサービスなので本当に先見の明があるなと思う

Thumbnail image from: GMOペパボ

Yahoo!広告は2月から広告審査がより厳格化へ

ネット広告のトレンドとして規制の強化が挙がっていたが、早速Yahoo!がYahoo!広告の広告審査の厳格化を2021年2月8日から適用すると発表した

普段僕たちが扱っている広告商材には特段影響はないが、よく見かけるひどい表現の「シミが消える」などの誇大広告や、場合によって健康被害が考えれるものはこれら広告規制の対象になる

裏を返せば少なくともYahoo!広告ではこういうひどいディスプレイ広告が減るであろうということ

ちなみに今回適用されるYahoo!広告の広告規制では、本当にひどい内容でYahoo!から「重大な違反表現」と判定されると広告原稿を修正差し替えようとしてもその広告キャンペーン自体が停止され広告掲載ができなくなるとも発表されている

Yahoo!広告はYahoo! JAPANによる国内最大手のネット広告サービスなのでこの辺りに関しては敏感に対応していくと思われるが、Google広告が国内向けにどこまで追随・最適化していくかどうかは不透明な部分ではある

本当に2020年4月より天文館に人がいるか?

サムネイル画像が2021年1月18日のKTSで放送されたNTTドコモ調査による天文館の人出の割合の調査結果

感染拡大前を基準値とした時に、2020年4月の緊急事態宣言時の人出の量が-52.3%に対して、2021年1月17〜18日の人出は-13.6%という数値だが、果たしてこの調査数値は本当だろうか?

飲食店の人も「明らかにここ最近の方が天文館に人は居ない」と口々に言っている

南日本新聞掲載のやぶ金のフェリーうどんのはなし

なんてことない記事かもしれないけれど、個人的には『身近にあってそれがあることが当たり前』なものほど、その背景や経緯に関する知識がスポッと抜け落ちていたりするもの

このやぶ金の背景や経緯に関する取材記事は他の人に話ができるように覚えておきたい内容だなあと思った

  • やぶ金が桜島フェリーに登場して2021年で40年
  • 元々、中心市街地に構えた店舗で天丼を名物にしていた
  • 磯海水浴場で空手の寒稽古をしていた息子たちにうどんを差し入れた帰り道でフェリーを待つ車の列に試しに売ってみたら飛ぶように売れたため、当時の桜島町長を訪ねて直談判した
  • 昔は店が甲板にあったため、客がカウンターに置いた千円札がよく風に飛ばされていた
  • 今も平日で400~500杯売上げている
  • 2000年代に代表が路面店に力を入れていた時期に味が変わった時期があり、2006年に現場に復帰してレシピを40年前に戻した
  • 作り置きはしてない

片道15分の桜島フェリー、乗客が走って食べに行く名物うどんの“魔力” 「提供30秒」やぶ金がこだわり続けた40年

Thumbnail image from: https://373news.com/_news/?storyid=131540

オリジナルに限りなく寄せた『中曽根オフ』の最新作は鹿児島制作

ニコニコ動画全盛期だった頃、HALFBYというアーティストの『RODEO MACHINE』のMVをグラフィックデザイン事務所『GROOVISIONS』が手掛けて話題になり、その歌詞が空耳満載だったためにニコ動で相当いじられてかなり話題になった

2007年頃、このMVのアニメーションの雰囲気を現実に再現しようと集まった集団が空耳の歌詞の中でも有名な単語からとって『中曽根オフ』と名付けられ、全国各地で実施されてはニコ動にアップされていた

鹿児島でも『中曽根オフ in SATSUMA』という名称で2007年に第1回目があり、そこから10周年を記念した2017年の動画はニコ動でもちょっとした話題になっていた

そしてつい先日、その追加編集版として、ドローンなやCGデザインなど技術の進化を反映させて、よりMVの雰囲気に近づけた新作を発表し、その模様がコンテンツ系ネットメディア『ねとらぼ』に掲載されてまたバズっている

これを制作したのは鹿児島の映像プロダクションHEIYAの佃さん、鹿児島における映像制作では古参の知識人である

▼ニコ動で盛り上がった大元の動画
https://nico.ms/sm11268?ref=thumb_watch

▼2017年公開の中曽根オフ in SATSUMAの動画
https://nico.ms/sm32500348?ref=thumb_watch

▼2021年公開の最新作動画
https://nico.ms/sm38096467?ref=thumb_watch

Thumbnail image from: https://nico.ms/sm38096467?ref=thumb_watch

#EじゃなくてもAじゃないか

サッポロとファミマが販売する予定だった新商品パッケージに、正しくは『LAGER』とすべきところが誤って『LAGAR』と表記してしまい、発売中止を発表したところ、SNSを中心に「そのまま発売してもいいのでは」「これで発売中止はかわいそう」の声がたくさん挙がり、一転して発売決定を決めた

その報道の際、Twitter上には『#EじゃなくてもAじゃないか』というウィットに富んだハッシュタグが生まれた

UGCがネガティブな企業の意思決定をポジティブに変換するめずらしい事案である

クラウドファンディングは狭域なニーズとコミュニティにて輝く

クラウドファンディングプラットフォームのMakuakeにて『あると助かる子ども服』をコンセプトにしたブランド『アルトタスカル』が子ども服2商品をクラウドファンディングしている

その2商品が『どっちもおもて』『おなかでぬ』

『どっちもおもて』
子どもが服を表裏裏っ返しに着ちゃってもどちら側もおもてになっている洋服

『おなかでぬ』
丈が長めにつくられていて寝ている子どものお腹が出にくい肌着

こうした実験的な要素を持つプロダクトやニーズは顕在化されているが、市場規模が小さいかもしれないプロダクトの場合、クラウドファンディングで購入希望者を募りつつリターンとしてプロダクトを贈れば良いので市場把握にもなるし、狭域なコミュニティに対してプロダクトをつくって届けることまでできる

Makuakeはこうしたプロダクト支援よりのプロジェクトが多めの印象

対してもう一つのメジャーCAMPFIREは「○○をやりたい!」みたいな物質のないプロジェクト系が多い印象

▼アルトタスカル
https://www.makuake.com/project/altotascal/

Thumbnail image from: https://www.makuake.com/project/altotascal/

ヘビの第5の移動方法を新発見

ヘビの移動方法はこの100年間、4つの移動方法に分類されていた

・直線
・横ばい
・蛇行
・コンセルティーナ(細長い身体をバネみたいに縮めてビヨーンと移動する方法)

今回、別の野生動物の監視をしていたところ偶然観測されたらしいが、ヘビが円柱を登る際に、自らの身体を巻き付けて縄状にして投げ縄をするように上へ上へと進んでいったとのこと

ありふれた生き物でもこうした新発見が身近に潜んでいるって面白いなあと思った

Thumbnail image from: https://nazology.net/archives/79456