SNSのシェアも日本は独特

Webトラフィック分析Webサービスを提供するStatCounterが2021年4月のモバイルにおけるSNSのシェアを発表したが、世界におけるSNSシェアと日本のそれとでかなり違いが見られる点が興味深い

世界のSNSシェア

ある程度予想がつくが、世界におけるSNSのシェアトップはダントツでFacebook(74.35%)、次いでTwitter(8.75%)となっているが、1位と2位とでかなりの開きがあることが分かる

日本のSNSシェア

一方日本は、1位が全体の43.18%を占めるTwitter、次いで2位はFacebookではなくPinterestである

Pinterestは次に来る次に来ると呪文のように言い続けている感があるが、来るのではなく実際に来ているのであった

一方で日本国内でのFacebook離れはなかなかに深刻である

▼参考記事
https://news.mynavi.jp/article/20210509-1882898/

パッケージデザインの評価をAIが判断する

マーケティングリサーチとパッケージデザインを展開するプラグがリリースした『パッケージデザインAI』をカルビー、ネスレ日本、森永乳業など、日本を代表する食品メーカー各社が導入し話題だ

『パッケージデザインAI』は590万人の学習データをもとに、AIが商品のパッケージデザインをたった10秒で評価するというもので、好意度予測スコア・ヒートマップ・イメージワード・好意度のばらつき、の4つの指標で評価を下す仕組みになっている

カルビーの『クランチポテト』の場合、売上が1.3倍増になった実績もある

AIはデザインを数値化するという領域にまで踏み込んでいる

▼参考記事
https://japan.cnet.com/article/35169952/

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2022年半ばを目処にネット広告の情報開示義務化整備へ

日本政府は、GoogleやFacebookなどの巨大IT企業がインターネット広告の透明化や規制を目的に、一方的なシステム変更に伴って広告主や広告会社などに不利益が生じないよう、事前の通知や変更理由の情報開示を義務付ける方針を示した

規制強化のポイントしては
・広告詐欺やブランド毀損などの広告の質の問題
・広告の効果が不透明
・個人情報の扱い
・広告入札システムで自社媒体を優遇する懸念
などが挙げられている

これまで未整備だった法規制が制定されることによってインターネット広告がより良いものになるのか、却って面倒なものになるのかどうか…

小中学校に卒業証書を模したフォトパネル設置のアイディアが良い

埼玉県新座市の商工会青年部が企画して、小中学校に卒業証書型の特大パネルを設置した

卒業生がちょうど1人立てるスペースが確保されており、『右の者は……』と卒業証書の文言が書かれており、とても良いアイディア

Instagramの功罪は、映えスポットという単語とともに、そこに在るだけで寒い雰囲気を放つフォトパネルの量産

本物のフォトパネルにはこのような『自分から撮りに行きたくなる』クリエイティブが必要だ

▼参考記事
https://mainichi.jp/articles/20210325/k00/00m/040/178000c

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YouTubeも直リンクショッピングを始動

YouTubeが試験的に動画内に登場した商品および関連商品を動画プレイヤーの下に表示する機能を提供している

試験運用とはいえ、いくつかのアップデートを経て確実に本機能として実装されるだろう

現在はまだ米国でベータ的な提供らしいので、いつリリースされるかは不透明だが、YouTube動画→商品購入の動線はより強化されることだろう

現在、商品紹介系のYouTuberは主に動画の概要欄に商品詳細とAmazonやECサイトへのリンクを記述して、興味をもったユーザーに自発的に遷移してもらうように促すのが一般的だが、おそらく広告プログラムと紐づいて強化されることだろう

▼参考記事
https://www.suzukikenichi.com/blog/youtube-displays-lists-of-products-so-viewers-can-directly-purchase-items/

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AIがピアノ演奏動画から楽譜を自動生成

『Audio-to-Score Piano Transcription』と呼ばれる、京都大学と理化学研究所の研究チームが開発した技術は、ピアノ演奏している動画内の音声データをAIが解析して、楽譜を自動生成するというもの

YouTubeの演奏動画をインプットさせて、楽譜をアウトプットするもの凄い技術だ

実用レベルにまで精度が高まっている、とのことだが、実際にそこまでのレベルの楽譜なのかはプロが判断するとして、おそらく現在ではピアノのみに特化しているのだろうが、今後精度が上がれば、複数の楽器の演奏音声データを楽譜にできるのもそう遠くないのかもしれない

▼参考記事
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/17/news062.html

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Googleの自然な早回し動画技術『SpeedNet』が面白い

GoogleのAI研究による動画処理の新技術開発は本当にすごいものがある

今後は動画の自然な早回しを実現する『SpeedNet』という技術で、通常僕たちが観る2倍速の動画は2倍速になっていることが一目で分かるくらい、コミカルなニュアンスを伴う不自然さがある

Googleの『SpeedNet』では動画内の速度変化をAIが読み取り、通常2倍速の動画は終始均等に2倍速になるところを、必要な箇所だけ早回しし、そうでないところは通常の1倍速に整えることで、自然な早回しを実現している

実際に処理された動画をみると分かりやすい

▼参考記事
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/17/news052.html

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Googleのプライバシーサンドボックスが独占禁止法に違反する?

Googleによる脱Cookieの動きは、あっちに向かえばあっちの壁にぶつかり、こっちに向かえばこっちの壁にぶつかり…

今回、GoogleのChromeブラウザレベルによる個人情報の取り扱いは「ユーザにChromeを使わせることを強制している」という指摘によるもの

たしかにChrome内でユーザのプライバシーを管理するようになると、かえってブラウザからユーザの個人情報が抜き取られてしまうのではないかという話も出ているので、この辺の議論はもう二転三転しそうだ

▼参考記事
https://gigazine.net/news/20210317-google-privacy-sandbox-texas-antitrust-suit/

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世界ダウン症の日キャンペーン動画が素敵

3月21日は世界ダウンショーの日、そのキャンペーン動画の構成がとても素敵なので見てほしい、しかも歌を歌っているのは『Englishman in New York』で有名なあのスティングである

この動画のテーマは『Hiring Chain』、直訳すれば”雇用の連鎖”、キャプションの英語もやさしいので観ているだけで意味はわかるはず

パン屋が(ダウン症の)Shimone(シモーネ?シモーヌ?)を雇った、彼女が働く姿を弁護士が見掛け、弁護士は(ダウン症の)Johnを雇った、なぜならそれはパン屋がShimoneを雇ったから

歯医者が弁護士のもとへ行き、そこで働くJohnの姿を見掛け、歯医者は(ダウン症の)Sophiaを雇った、なぜならそれは弁護士がJohnを雇ったからで、なぜならそれはパン屋がShimoneを雇ったから

…という幸せの連鎖が続いていくという構成、映像全体の色味やトーンを含めてとても素敵な動画だと思う

Thumbnail image from: https://youtu.be/SKku4RAWa4M